プリシラ公式通販サイトに常設している医療用ウィッグコンテンツ
『プリシラウィッグで叶える、私らしく応援プロジェクト』
こちらのコンテンツ内の企画で「ヘアロス当事者インタビュー」が公開されました。
今後も不定期的に更新していく予定です。
この記事の目次
AYAさんについて
Special thanks:AYA
プリシラとも親交の深い、脱毛症・抜毛症・乏毛症等のヘアロスで悩む当事者やその家族をサポートする目的で設立されたNPO法人「Alopecia style project JAPAN」の広報を務めるAyaさん。
バックダンサーだった経験を生かし、モデルやインフルエンサーとしても多岐に活動されています。脱毛症を発症した当時の気持ちや、ご自身のライフスタイルをありのままに発信されています。
インタビュー
記念すべき第一回インタビューはPRISILA BEAUTEのモデルを務めてくださったAYAさんをフィーチャー。
マレーシアに滞在していたAYAさん。
脱毛症発症時の心境や、その後の転職、リモートワークによる変化、ご友人からのプレゼントに関する心温まるエピソードなど、様々なお話をうかがいました。
突然の脱毛、最初は毎日泣いて過ごした
症状が発覚した時のことを教えてください。
2018年頃、ある日突然抜け始めました。髪を洗いタオルで拭いた際に多数の髪が抜けたり、起きたら枕に多数の毛が抜けておりびっくりしました。
当時はマレーシアで幼なじみとルームシェアしていて、シェアメイトにも髪が抜けているよと伝えられました。
最初はとても落ち込み毎日泣いて過ごしていました。長い髪だと抜ける量が多く感じるため髪は短く切っていました。
髪が抜けて3カ月ほどは友人がプレゼントしてくれた医療用帽子を被って生活していました。
突然の症状だったのですね。
その時はどんな風に過ごされていましたか?
女性はヒジャブと呼ばれるスカーフで、髪の毛を隠す文化のあるイスラム教圏で生活していた為、ウィッグを売っているお店は近くにありませんでした。
当時は野球帽を被り、脱毛症を隠して生活していました。シェアメイトが脱毛の様子を見てくれたりして、心の支えになっていました。
ただ、家族に電話で伝えた時はとても心配してくれ、病院に行くためもあり、帰国することになりました。
自分の好みのウィッグは見つからず…
周りの自然な受け入れやシェアメイトの支えがあったのですね。
帰国してからどのようなことをされましたか?。
病院に行き、ウィッグを探しました。まずは「医療用ウィッグ バレない」等のキーワードで検索して、ウィッグを購入しました。
見つけたウィッグショップには専用のサロンなどもあったため、カットやメンテナンスも依頼することができたので、安心して使うことができましたね。
その時のウィッグの印象はどんなものでしたか?
日本メーカーのウィッグは可愛い系のデザインが多く、好みのものは見つかりませんでした。
買ったウィッグも自分にまだ似合うかな?と思うぱっつんボブのものを選びましたが、残念ながら特別好きなデザインではありませんでした。
本当はウィッグ文化が根付いている黒人がかぶっているようなセンター分けロング等のグラマラスなレースウィッグが欲しかったですね…!
非常にAYAさんらしいエピソードです。
普段からウィッグをかぶっていたのですか?
はい。
特に当時の職場では脱毛症であるとバレたくなくて、ウィッグだと公表していませんでした。自分の髪型だと通すために、オフィス用に同じ種類のウィッグを複数購入していましたね。
髪型を変える時は長期休みの時に総替えするなどしていました。
それなりに費用がかかってくるのが少し気になっていました。
プライベート用ではハロウィンのコスプレなどで別のデザインを着けることもありました。
ウィッグで過ごしていると頭皮が荒れたり湿疹ができるのが辛かったです。
使い続けている内に襟足の傷みなども気になりました。
ウィッグを脱いだキッカケは友人からのプレゼント
実際に生活するとなると大変だったと思います。
現在は素頭で過ごすことが多いとお聞きしていますが、どうしてウィッグを脱ごうと思ったのですか?
まずコロナで仕事がリモートワークになり、素頭で過ごすことが増えウィッグを着けることが面倒になってしまったことです。
そんな折、友人からスカーフをプレゼントされ、頭に巻き始めたところ、周りからもウィッグよりそっちの方が素敵と褒められることが多くなり完全に素頭+スカーフを巻いて生活するようになりました。
素敵なエピソードですね!
友人には本当に感謝しています!
また、外資系の企業へ転職したこともキッカケの一つです。
多様な方々が働いていて、最初から脱毛症であることやウィッグであることを隠しませんでした。
周りも気にすることはなく「ターバンの子」として認知され過ごしやすいくらいです!
「毎日違う自分になれ自信をくれる」ウィッグはそんな存在
現在のウィッグとの付き合い方を教えてください。
基本はスカーフ・ターバンで過ごしているのですが、オシャレをしたい時やディナーの時など、特別な日にロングカールのウィッグを着けることがあります。
コーディネートに合わせウィッグを楽しんでいます。
ウィッグを必要とするすべての方々に向け、メッセージをお願いいたします!
何かしらの理由でウィッグを必要とされていると思いますが、毎日違う自分になれて、自信をくれる…ウィッグは私にとってそんな存在です。
髪をなくした当初は毎日泣いて過ごしていましたが、今では今日のコーディネートや季節によって髪の毛を変えることができてとても楽しいです。
ウィッグならば自分の髪ではチャレンジすることのできなかったヘアスタイルを試すことができますし、カールを楽しんだりアレンジを楽しむことができます。
友人や家族と集まるとき、毎回違うウィッグを着けて周りの反応を楽しんでいます。
最後に撮影時に着用したプリシラウィッグの感想をお願いします!
プリシラのウィッグは知っていたのですが、最初は「ファッション用」「ギャル向け」のイメージが強かったです。
お声がけいただいて「私で大丈夫?」と思いました。(笑)
しかし実際に着用してみると、医療用ウィッグに真剣に取り組んでいることや、ウィッグへの愛が感じられる商品で、たくさんの発見がありました。
特につむじの自然さや、ハイライト・ローライトがとても綺麗でした!
もっと医療用ウィッグのメーカーとして認知されれば嬉しいなと思います!
ポジティブで前向きな性格をしているというAYAさん。インタビュー時や撮影時なども素敵な笑顔を見せてくれた。
最初はつらかったものの、周りの友人や家族、職場など理解ある対応が自然体で居られるようになった最大のポイントではないだろうか。帽子やスカーフなど理解ある友人の心温まるエピソードなども印象的だった。
これからも自分らしいウィッグライフを楽しんでもらいたい。
AYAさん着用ウィッグ
ウィッグを作り続けて30年以上!
神戸のウィッグメーカー「PRISILA(プリシラ)」のふくちゃんです。
もともとプリシラウィッグの超ヘビーユーザー
入社は2010年‥30代をプリシラに捧げました(´ー`)
ふだんは企画や広報の仕事を中心にSNS運営なども。
プリシラの商品名をすべて言えるのは社内で私だけです(自称)
誰かとしゃべることで本領を発揮します。
ウィッグの豆知識やアレンジ、選び方やお手入れ方法、
筆者独断と偏見満載のヘアコラムなど幅広くお届けしています♡