医療用のウィッグが必要になり
購入を考えたとき、ひとまずインターネットで情報を集めていたら
目にとまったのが”レンタル“という言葉。
まさか医療用ウィッグがレンタルできるなんて考えもしなかった、という方も
多いのではないでしょうか?
レンタルか購入か、どちらの方法で医療用ウィッグを手に入れるのが
自分の都合に合っているのかを判断するために、
今回は医療用ウィッグの“レンタル”と“購入”の
それぞれのメリットとデメリットについてご紹介いたします。
この記事の目次
抗がん剤の副作用での脱毛時、医療用ウィッグを使用するにあたり
がん治療の副作用により脱毛症状が出る場合、
治療方法によって脱毛の時期や症状が違います。
放射線治療の場合は、
通常治療開始2~3週間で脱毛が始まります。
毛根の状態や個人差にもよりますが、
治療終了後、2〜3ヶ月で自毛が生え始めます。
抗がん剤治療の場合は、
通常治療開始1~3週間で脱毛が始まります。
治療終了後、1~2ヶ月で自毛が生え始めます。
個人差や治療方法により異なりますが、3~6ヶ月でほとんど回復します。
ですが、いずれも生え始めは毛質が変わって生えてくることがほとんどで
チリチリとした縮れ毛になっています。
美容室でマメに切り揃えたりしていく必要があるので
治療前の毛質に完全に戻るまでには、1年~2年程度の時間がかかります。
そのため、その期間ウィッグと付き合うことになります。
医療用ウィッグの使用を考えているならば、
担当の医師に脱毛の可能性、治療開始日、治療期間を確認した上で準備するのが良いでしょう。
また、治療後の自毛の再生についても先に聞いた上で、
脱毛していてウィッグが必要な期間をおおよそにでも把握できると計画が立てやすくなります。
医療用ウィッグは“レンタル”と“購入”のどちらが良いの?
自身の治療方法や大体の治療期間を把握したら、
医療用ウィッグをレンタルするのか、購入する方が良いのかを考えましょう。
レンタルと購入の、それぞれのメリットとデメリットを見て
自身の都合に合うかどうかを検討してみましょう。
医療用ウィッグのレンタルは短期間の使用に適している
医療用ウィッグのレンタルのメリット
医療用ウィッグのレンタルは、初期費用を抑えられるメリットがあります。
ウィッグが自分に合うかどうかを確認するために1日だけのお試しレンタルもできます。
レンタルの場合は、初期登録の費用と日額の料金でウィッグを借りることができます。
そのため高額のウィッグを購入するより最初の費用を抑えることができます。
初期登録の費用は、数千円台~数万円とウィッグメーカーによって様々です。
日額は150円~300円程度の金額でレンタルできます。
最長のレンタル期間を超えてレンタルの継続をする場合は、
同じものを使い続けるのであれば
無料でプレゼントしてくれるウィッグメーカーもあります。
オーダーメイドで自分仕様にする必要がなく、短期的に使用することがわかっていれば
レンタルの利用を検討してみるのも良いでしょう。
医療用ウィッグのレンタルのデメリット
レンタルは、当初の予定より治療の期間が伸びた場合や
治療後もウィッグを継続して使用したい場合に費用がかさんでしまいます。
予定していたレンタル期間を超えて利用すると、日額の費用がプラスされ
見積もっていた金額より高額のレンタル料になり、延長する日数によっては
数万円のウィッグを結局は分割で支払ったことになってしまいます。
もし1年が最長のレンタル期間だとしても、
たとえば150円を払い続けると単純計算して365日で54750円です。
長期になると数万円単位でかかってしまいます。
数日間の使用でウィッグが合わずレンタルを解約する場合に、
初期の登録費用が戻って来ないこともあります。
解約した場合などの契約内容はレンタルする前にしっかりと確認した方が良いでしょう。
最長のレンタル期間を超えて使用を継続する場合に、
ウィッグの劣化具合で別のウィッグに変更するとなると、
新たに登録費用を支払う必要があったりもします。
初期登録の費用や日額もウィッグのランクやデザイン、仕様により料金に差が生じます。
また、あくまで借り物なので、必要以上に気を遣って使用することもあるでしょう。
医療用ウィッグの購入は長期間の使用に適している
医療用ウィッグの購入のメリット
医療用ウィッグの購入は、長期的に使用するのであれば断然お得になります。
レンタルと違って自分のウィッグになるので
気兼ねなく使用することができ、飽きたらカットしたりスタイルを変更することもできます。
オーダーメイドのウィッグになると、
自分の頭囲や形に合わせて細かなサイズ調整などが可能になり
よりフィット感の高いウィッグを使用することができます。
最近では、既製品のファッションウィッグでも
高品質かつ安い価格帯で、1万円台から購入することができるので費用を抑えることも可能です。
自毛が生え出してから
元通りの髪型になるには上記で紹介した通り、1年~2年程度かかることになります。
(ベリーショートにイメチェンした場合等を除きます)
使用期間で日割り計算をして、レンタルした場合の見積もりと比較してみましょう。
また、ウィッグメーカーによっては
店舗で実際にかぶってお試ししてから購入することもできます。
アフターケアが充実している面もあるので安心です。
プリシラでは、プリシラボーテの総手植えオールウィッグと
総手植えカバーピースの一部を通販で無料試着することも可能です。
医療用ウィッグの購入のデメリット
購入する場合デメリットとしてはまずは価格!
手植えやオーダーメイドの医療用ウィッグを選んだ場合に初期費用が高くなってしまいます。
オーダーメイドの医療用ウィッグは10万円を軽く超えますし、
そうでないお手頃と銘打ったものでも数万円はします。
初期費用として数万円から数十万円かかり高額になるため、
医療費用との兼ね合いで費用を抑えたい場合に購入をためらってしまいます。
ウィッグは消耗品のため、使用頻度やお手入れ具合によって品質劣化は必至です。
再度、購入する必要も出てくるので、高額なウィッグを選ぶ場合は買い替えの点も考慮しておく必要があります。
医療用として使える高品質なファッションウィッグ
最近では、医療用ウィッグとして
ファッションウィッグを使われる方が多くいらっしゃいます。
主な理由はこちらでしょう。
1・安くて高品質
2・既製品だから待たずにすぐ使える
3・デザインが豊富
既製品のファッションウィッグだからこそのお値段設定で
1万円に満たない金額で手に入れることができます。
オーダーメイドではないので、採寸や製作期間で時間がかかることがなく、
すぐに必要な場合にも手に入れることができます。
ファッションウィッグならではの
トレンドをとり入れたオシャレなデザインが豊富なので、若い方にも使いやすく人気があります。
プリシラはファッションウィッグのブランドですが、
多くの方に医療用ウィッグとしてご使用いただいています。
人毛をミックスした総手植えから、耐熱ファイバー(化学繊維)を機械植えしたウィッグまで
幅広いウィッグを揃えています。
医療目的だからといって
3万円の手植えのウィッグを使用されているかというとそうではありません。
プリシラの1万円弱の機械植えのウィッグは、医療用としてもとても人気があります。
お手頃価格なのに毛質が良いというお客様からのお声をたくさんいただいています。
ウィッグのファイバーはキシキシしていて
固い毛質でウィッグ特有のテカリのあるイメージがあるかもしれません。
プリシラの耐熱ファイバーは、独自に開発した配合技術で自然な陰影があり、
まるで人毛のように細くて柔らかく、そして手触りもサラサラです。
どんなに高級なウィッグでも使用しているうちに劣化してしまいます。
高品質でお手頃なファッションウィッグなら、買い替え時の費用負担も軽くなります。
またファッションによって髪型を変えて楽しむことも可能です!
医療用ウィッグを検討する時は、ぜひファッションウィッグも候補に入れてみてください。
まとめ
上記を参考にして、治療期間や経過を考慮し
医療用ウィッグを“レンタル”と“購入”のどちらが自身の都合に合うのかをよく吟味しましょう。
医療用ウィッグを使用するにあたって、自分の譲れない条件を決めておくと
レンタルするか購入するかを決めやすくなります。
医療用だからといって高額なオーダーメイドのウィッグだけでなく、
ファッションウィッグの選択肢もあります。
プリシラでもたくさんの方が医療用ウィッグとしてプリシラのウィッグを使用されています。
是非一度プリシラのサイトをチェックしてみてくださいね♡
ウィッグを作り続けて30年以上!
神戸のウィッグメーカー「PRISILA(プリシラ)」のふくちゃんです。
もともとプリシラウィッグの超ヘビーユーザー
入社は2010年‥30代をプリシラに捧げました(´ー`)
ふだんは企画や広報の仕事を中心にSNS運営なども。
プリシラの商品名をすべて言えるのは社内で私だけです(自称)
誰かとしゃべることで本領を発揮します。
ウィッグの豆知識やアレンジ、選び方やお手入れ方法、
筆者独断と偏見満載のヘアコラムなど幅広くお届けしています♡