ウィッグには人毛でできている人毛ウィッグと
人工毛でできている化学繊維製(ファイバー製)の
2種類のウィッグがあります。
どちらが優れているということはなく、
どちらのウィッグを使ったほうが良いかは
使う人がウィッグに何を求めているかによって変わってきます。
それぞれの優れている点・劣っている点がありますので
メリット&デメリットを知り、
どちらのウィッグが自分に合っているのかを調べてみましょう!!
この記事の目次
人毛ウィッグとはどんなもの?
人毛ウィッグは文字の通り、
人毛=人間の本当の髪の毛でできています。
日本で売られているものの多くは、
髪色や毛質が似ている中国人の髪の毛です。
薬剤を使って消毒・染色するなどの処理が行われた後、
ウィッグとして使用されます。
高級ウィッグでは、
キューティクルを残すために、
あまり処理を行っていない「レミーヘア」と呼ばれる人毛を
使っているお店やブランドもあります。
レミーヘアの定義は会社によって異なりますので、
レミーヘアを選ばれる場合は、
その会社がどのようなレミーヘアを取り扱っているのか、
しっかりと確認した上で選ばれることをオススメします!
人毛ウィッグのメリットは自毛のように扱えること
人毛特有のキューティクルがあり、
自然な艶があるところが、
ファイバー(人工毛)のものとは異なります。
人の髪の毛なので、ドライヤーやコテなども、
気にせず使用することができる他、
カラーリングを楽しむことができるものもあります。
人毛ウィッグのデメリットは価格の高さ
人毛のため、クセがつきにくく
スタイリングが崩れやすい傾向があります。
また、ファイバー(人工毛)と比べると、
吸水してしまうため一度濡れると乾きにくく、
梅雨のような湿度の高い時期には
スタイリングがしにくくなります。
人毛のものでも価格が安い商品はありますが、
人毛がファイバーと比べると高いということを考えると
どこかでコストダウンがされているため、
価格に見合った質のものも多いようです。
やはり、人毛で自然なものを購入しようとすると、
価格が高くなってしまうところが一番のデメリットになります。
そして、誰だか分からない人の毛であるということに
抵抗がある方も多いようです。
ファイバー製のウィッグってどんなもの?
ファイバー製のウィッグは金額的にもお手頃なので、
比較的若い年齢の方が
日常のおしゃれとして使用するファッションウィッグに多いです。
ファイバー(人工毛)ウィッグは
化学繊維(主にアクリル系の繊維)でできています。
それぞれのメーカーで使用されているファイバーは違っており、
プリシラの場合は、より人毛に近いファイバーということで、
国内メーカー製のファイバーを100%使っています。
ファイバー製のウィッグのメリットは価格と扱いやすさ
人毛のウィッグと違い、
ヘアスタイルが最初から仕上がっているので、
細かなスタイリングをせずに、すぐに装着することができます。
また湿気や水にも強く、
人毛のように湿気があるからといって
ハネたりカールがとれたり広がったりということはまずありません。
ファイバーは人毛よりも日光に強いので、
太陽による退色も少ないです。
そして一番のメリットはやはりお手頃な価格です。
人毛のものよりも、安く手に入れることができるので、
いろんなデザインや色のウィッグを購入し、
その日の気分で使い分けている愛用者は多いです。
また、お手入れや加工がしやすいのもポイントです。
ファイバー製のウィッグのデメリットは
「テカリ」だったが、品質アップがすごい!!
ファイバーは化学繊維のため、
人毛にはないファイバー特有のテカリがでてしまいます。
ファイバー製のウィッグを選ぶときは、
テカリがなく品質が高いファイバーを使っているか等、
どれだけウィッグだと分からない自然な風合いになっているかを
しっかり確認するのが大切なポイントになってきます。
耐熱加工ではないファイバーは熱に弱く、
ドライヤーやアイロンを使うと、
縮れたりダレたり、最悪の場合は溶けてしまうなど
繊維を著しく傷めてしまいます。
積極的にヘアアレンジを楽しみたい方は、
耐熱性ファイバーであるかを確認する必要があります。
耐熱であっても、
耐えられる熱の温度には限界がありますので、
それ以上に高い温度の熱を加えないようにしてください。
傷みの原因になってしまいます!!
たとえば、プリシラの耐熱ファイバーは
180度まで耐えることができますが、
それ以上は耐えられませんのでご注意ください。
また、アイロン等を使用する際は130~150度程度が適温です。
そして便利な「人毛MIX製品」が登場した
人毛の自然さと、耐熱ファイバーの扱いやすさの
イイとこ取りをした「人毛MIX製品」が
最近ではどのメーカーでも増えてきました。
人毛100%のウィッグよりも安く、
耐熱ファイバー100%のウィッグよりも自然なので
人毛MIX製品はとっても便利です。
さらに「機械植え」ではなく
「総手植え」で作られたウィッグであれば、
かなりクオリティの高い風合いになります。
しかしながら、
ファイバー100%よりはやはり価格が上がってしまうので
まだまだお安く抑えたい!!という
学生さん等には敷居が高く、
ミセス・シニア向けのデザインが多いのが現状です。
まとめ
人毛を使ったものは非常に高価なものが多く、
ミセス・シニア用のものや医療用のものが中心になっています。
ただ、「人毛だから自然」というわけではないので、
しっかりと自然かどうかを確認する必要があります。
高価なものの多くは、
購入後のメンテナンス、サポート等のアフターケアがしっかりしており、
そのサポートの金額が含まれています。
また高額商品は大手メーカーであることが多いので
有名な女優さん等を起用したCM等を打つため
広告料金等が商品に上乗せされています。
(裏事情・・・!!!)
逆に考えると、
アフターケアやサポートの必要がなければ、
リーズナブルな商品を選ぶのも
選択肢の一つになってくると思います。
ファイバーウィッグも近年品質が向上していて、
医療用ウィッグとしても使っている方が増えてきています。
プリシラのウィッグを医療用ウィッグとして使っている方も
ありがたいことに最近本当に多くなってきています。
ウィッグに何を求めるかや、予算等
しっかり考慮した上で、ファイバーか人毛、
もしくは人毛MIXかを、選んでみてくださいね。
ウィッグを作り続けて30年以上!
神戸のウィッグメーカー「PRISILA(プリシラ)」のふくちゃんです。
もともとプリシラウィッグの超ヘビーユーザー
入社は2010年‥30代をプリシラに捧げました(´ー`)
ふだんは企画や広報の仕事を中心にSNS運営なども。
プリシラの商品名をすべて言えるのは社内で私だけです(自称)
誰かとしゃべることで本領を発揮します。
ウィッグの豆知識やアレンジ、選び方やお手入れ方法、
筆者独断と偏見満載のヘアコラムなど幅広くお届けしています♡