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医療用ウィッグやファッションウィッグなど、ウィッグの使用目的は様々です。
目的は違っても、基本的な被り方は同じです。

ウィッグを被るときは、自毛をまとめたり頭皮を保護するために、まずアンダーネットやキャップを着けます。
その上からウィッグを被ります。

ここで着けるネットやキャップは、とても大切な役割を果たしています。
今回はアンダーネット・キャップについて基本をご紹介します。ウィッグ初心者さん必見です!

ウィッグを被る時の必須アイテム!アンダーネット・キャップ

アンダーネット・アンダーキャップとは?

アンダーネット・アンダーキャップとは

ウィッグを被る前に着けるネットやキャップです。
ウィッグブランドによって呼び方は色々とあります。インナーキャップと呼ばれることもあります。
プリシラでは、ネットとキャップを下記のように区別しています。

ネットは、伸縮性のある素材でできた、筒状の編み目ネットになります。

キャップは、水泳帽のように頭頂部が閉じているキャップタイプになります。
ある程度の伸縮がある方が使いやすくなります。

筒状ネットタイプとキャップタイプは、使用用途や個人のお好みによって、使い分けるのがおすすめです。

ウィッグを被る前にネットやキャップを着ける理由

ウィッグを快適に被るには、まずアンダーネットやアンダーキャップを着けます。
ウィッグを被りやすくしたり、着用感を快適にすることが主な理由です。

役割1.ウィッグを被る前に自毛をまとめるアンダーネット・キャップ

アンダーネット

全かつらタイプであるフルウィッグを被るときには、ウィッグの中に自毛を入れ込んで着用するため、自毛をまとめる必要があります。
そこで下地作りとして、結いまとめた自毛を固定したり、ネットやキャップを着けて自毛を入れ込んだりします。

自毛が長い場合や、パーマや毛量などでボリュームがある場合は、筒状のネットタイプの使用をおすすめします。
キャップタイプと違い、筒状のため長さに余裕があるので自毛を入れ込みやすくなります。
自毛はゴムで結んで一つに束ねたり、ピンで固定したりしてまとめ、アンダーネットを着けます。

自毛をまとめてネットを着けて固定すれば、ウィッグのズレ防止になり、下地を整えることによってウィッグを被ったときにフィットし、より自然に見えるようになります。
ウィッグを被ったときに、ボコッとした浮きができにくくなります。

役割2.医療用ウィッグとして被るときに頭皮を守るアンダーキャップ

アンダーキャップ

抗がん剤治療などで髪が抜けてしまう場合に、医療用ウィッグを使用される方が多くいらっしゃいます。

髪が抜けると頭皮がむき出しになるため、その上にウィッグを被ると直接肌に触れることになり、頭皮が傷つきやすくなります。
また、チクチクしたり痛くなったりと着用感も気になります。

このような場合に、アンダーキャップのご使用をおすすめします。
キャップ状なので帽子のようにかぶることができます。

役割3.抗がん剤治療で髪の抜けはじめの就寝時に着けるアンダーキャップ

治療において、髪の抜けはじめには、アンダーネットやキャップを着けて就寝することがあります。

就寝中は、頭が枕や寝具に触れたり寝返りをうつことで、髪が抜けてしまうことが予想されます。
その場合に、抜け落ちた髪が散らばるのを防いだり、抜けを軽減するためにキャップを着けます。

この場合は、帽子タイプのキャップがおすすめです。
もし自毛が入りきらない場合は、ネットでも大丈夫です。

━ポイント━
キャップを着ける場合は、長時間の着用になることを考えて、できる限り締め付け感の少ないものを選びましょう。
締め付けがキツイと頭皮を圧迫して、頭痛を引き起こすこともあります。

アンダーネット・アンダーキャップの素材とサイズ

各ウィッグブランドによって、ネットやキャップの種類は様々です。
知っておくと選びやすくなる、素材やサイズについてご紹介します。

ネットやキャップは使用用途によって素材選びをしよう!

コットン素材のアンダーキャップ

通常のファッションウィッグとして使用するなら、あまり素材にはこだわらない方も多いですね。

医療用ウィッグを使用される場合は、頭皮に直接触れることもあるので、自分に適した素材を選びましょう。
では、下記にチェックポイントをご紹介します。

・吸汗性や通気性に優れた素材かどうか?
・ガーゼタイプやコットン素材であったり、肌当たりの柔らかい素材かどうか?
・洗濯することができ、衛星面を保てる素材かどうか?
・抗菌・消臭加工が施されているか?
・ある程度の伸縮性があり、着け心地は快適であるか?
・静電気を防いだり、低摩擦な素材であるか?

また、素材以外にもあれば嬉しい機能もあります。

・キャップの内側にシリコンが付いていて、滑り止めになる!
・キャップの外側にマジックテープが付いていて、ウィッグを固定できる!

意外と見落としがちなネットやキャップのサイズ

アジャスター付きのアンダーキャップ

ファッションウィッグとして使用するウィッグでは、ネットやキャップの多くはフリーサイズで作られています。

ただ、医療用として使用を考えている場合、治療の過程で髪が抜ける分、頭全体でのサイズ感が小さくなります。

キャップタイプは、下記のポイントに注意して選んで、自分の頭にフィットするものを見つけましょう。

・サイズ展開があるかどうか?
・サイズ調節ができるアジャスター付きかどうか?

フリーサイズではなく、S・M・Lサイズなどのサイズ展開があるものもあります。
アジャスターは襟足部分に付いていることが多いです。
肌に直接当たるなど、アジャスター部分が肌に負担をかけない作りかどうかもチェックしましょう。

アンダーネット・キャップの着け方とフルウィッグの被り方

アンダーネット・キャップを選んだら、次は着け方を見てみましょう!
一緒にフルウィッグの被り方もチェックしてくださいね。

アンダーネットの着け方

アンダーネットの着け方

1.ウィッグネットを首までかぶります。
2.生え際まで引き上げ、ヘアバンドのようにかぶります。
3.ウィッグネットの端をもち、毛を入れ込んでいきます。ネットを折りたたみ、ピンで固定します。
4.ネットの中の毛が平らな状態になるように、手で頭全体をもみ込みます。
凹凸の無いきれいなシルエットの完成です。

フルウイッグの被り方

フルウィッグの着け方

1.ウィッグの前後を確認し、キャップの襟足部分をもち頭に被せます。
2.ウィッグの前髪部分を手で押さえながら、後頭部まですっぽりかぶります。
3.もみあげ部分や頭頂部部分をもち、両サイドや前髪の位置、長さを調節します。
4.ブラシや手グシでスタイルを整えながら仕上げて完成です。

まとめ

いかがでしたか?
ウィッグ初心者の方は、ウィッグを被る前にネットを着けること自体を知らなかったりしますよね。
筆者もその一人です。

ウィッグネットやキャップには、自毛をまとめて、頭皮を保護する大切な役割があります。
サイズや素材に注目して選んでくださいね。
医療用ウィッグを被るときは、自分に合うアンダーネットやキャップを選んでくださいね。

ぜひプリシラ公式通販サイトでチェックしてくださいね!