「医療用ウィッグ」と聞いて思い浮かぶのはどんなことですか?
私は医療用ウィッグという存在を初めて知ったときは、高い!デザインがちょっと!!!という感想でした。
抗がん剤で治療や放射線治療を始めて脱毛したときに、ウィッグの必要性を感じて調べてみると医療用ウィッグにたどり着きます。
そこで10万・20万といったような高額を超えるウィッグを目にすると、一気に血の気の引く思いがします。
少しでもウィッグ購入の費用負担を軽くするために、医療用ウィッグよりお手頃なファッションウィッグを医療用目的で使用することができます。
今回は、医療用ウィッグとファッションウィッグの違いを比較しながら気になる価格帯をご紹介します。
この記事の目次
医療用ウィッグとファッションウィッグの違いと価格
医療用ウィッグは、定義で言えばJIS規格の基準を満たした品質のウィッグです。
医療用ウィッグで使用する場合は、直接肌にあたる部分が多くなります。
そのため、安全性の基準を設けています。
パッチテストを行い皮膚刺激指数や、洗濯や汗による堅牢度(色落ちのしにくさ)を試験します。
JIS規格は性質を重視した基準なので、見た目の自然さなどの基準は設けていません。
そのためJIS規格で医療用ウィッグとされたものでも、毛質や見た目が自然でないものもあるでしょう。
医療用目的のウィッグを選ぶ際は、JIS規格を満たしたウィッグだけを重視するだけでなく、見た目の自然さやお手入れの仕方なども考慮し、自分が少しでも楽しめそうな、かつ使いやすい方のウィッグを選びましょう。
価格は高いがオーダーメイドもできる医療用ウィッグ
医療用ウィッグは、脱毛している場合などに最適に作られたウィッグです。
先に説明したように、JIS規格の基準を満たした性質のものが医療用ウィッグと認定されます。
ウィッグの中のキャップが柔らかいメッシュ素材であったり、通気性に優れている、また手植えや人毛で作られていたり、医療用に特化したつくりになっています。
人毛を使用していると、見た目が自然であることはお墨付きです。
ただし、スタイルは形状記憶ではないので、カールなどは自分で巻き直す必要があります。また湿気や雨に当然弱いためセットも崩れやすいです。
医療用ウィッグは、オーダーメイドで自分の希望に合わせたウィッグを作ることができます。
オーダーメイドと一言でいっても、セミオーダー、またフルオーダーもあり、各ウィッグメーカーによって価格帯も様々です。
もちろん既製品もあります。しかし前述した仕様により高めの価格になってしまいます。
一般的な医療用ウィッグの既製品の価格帯は10,000円~100,000円前後です。(大手だともっと高額なものも)
セミオーダーの価格帯は50,000円前後~300,000円前後で、フルオーダーになると300,000円前後~800,000円前後です。
セミオーダーは、ほぼ完成しているウィッグを希望に合わせてカットしたりします。
フルオーダーになると、キャップサイズ、スキンサイズ、毛の素材など一から選択することもできます。
自分の希望にある程度合わせて作ることができるのが、オーダーメイドの魅力です。
価格は安くおしゃれを追求した既製品のファッションウィッグ
ファッションウィッグは、髪型をイメチェンしたり、ヘアアレンジなどのおしゃれ目的で作られたウィッグです。
人工毛(ファイバー)や機械植えで作られており、既製品なので価格は抑えめで、おしゃれ用にスタイル重視で作られています。
人工毛は形状記憶のスタイルなので、自分でセットをする手間が省けます。ただし、毛の絡み対策は必要です。
人工毛は摩擦で乾燥して絡みやすくなるので、こまめにとかすなどしてお手入れするようにしましょう。
医療用目的で使用するにはどうかと考えることもあるかと思いますが、ファッションウィッグの品質は着実に進化しています。
医療用ウィッグと比べてもなんら遜色のない自然な毛質であったり、安価でも総手植えでつくられていたりします。
既製品なので価格をおさえることができる分、自然な毛質などへのこだわりがあります。
それでも医療用ウィッグより価格が断然安くなります。
人工毛の機械植えのファッションウィッグだと10,000円弱からあり、人毛で手植えをしていても5万円を超えることはほぼあありません。
おしゃれ目的なのでデザインも豊富にあり、元の自分の髪型に近いスタイルも見付けやすくなります。
インナーキャップさえかぶればお好きなウィッグを医療用ウィッグとして使えるため、まずはインナーキャップを用意しましょう。
医療用目的で使えるプリシラのファッションウィッグ
プリシラのウィッグはおしゃれ用の既製品であり、本格的に医療用ウィッグとしておつくりしていません。
しかし価格が安いのに高品質なため、医療用目的で多くの方に愛用されています。
プリシラでも、人毛と人工毛をミックスしたウィッグや、手植えを施したウィッグをご用意しています。通気性に優れたメッシュネットのキャップを採用しているものもあります。見た目にもとても自然な風合いのウィッグを、既製品であることやファッションウィッグのブランドということもあり、医療用ウィッグに比べかなり安い価格帯にしています。
初めてのウィッグで不安があり、いきなり高額な医療用ウィッグを購入したくない場合に、お試しで購入される方が多くいらっしゃいます。
プリシラではフルウィッグ(全カツラ)は『オールウィッグ』という名前でお作りしています。
医療用目的で開発!お財布にも頭皮にも優しい帽子ウィッグ
2019年に発売して以来大ヒットを続けている帽子ウィッグ。
ウィッグの内側が帽子になっているため、脱毛していたり、頭皮が敏感な状態になっていても負担を少なくかぶることができます。
治療費もかかる医療用ウィッグ。
消耗品であるウィッグはお財布に優しくがいい!!!と思い、7千円台という低価格を実現しました。
医療用目的で使える!自然な見た目のプリシラの総手植えのオールウィッグ
1本1本丁寧に手植えして作られているので、自然で通気性と軽さに優れています。人毛をミックスしているので更に自然な見た目です。
全てが人毛になると、カールなどの髪型は形状記憶できないのでスタイリングに手間がかかり、治療や入院中の方には負担になってしまいます。プリシラの人毛ミックスのウィッグは、人工毛の割合を多くしているのでスタイリングしやすくなっています。
価格は8万円前後です。総手植えを施して人毛ミックスでこの価格はとてもお手頃です。
医療用目的で使える!安くておしゃれなプリシラの機械植えのオールウィッグ
人工毛100%でお作りしている既製品なので、とても安価です。人毛に限りなく近づけるようにプリシラが独自に開発した配合で人工毛『新ファイバー』を使っており、ウィッグ特有のテカリを抑え、細くサラサラで柔らかな手触りで、とても自然な風合いです。こちらの新ファイバーを使用したオールウィッグはとても人気があります。毛質については是非プリシラのサイトで口コミ評価をチェックしてくださいね!
こちらのタイプのウィッグも、医療用目的として使用される方が多くいらっしゃいます。お試しで購入し、デザインがおしゃれであることや、自然な毛質などの品質に満足してリピートされています。
価格は7000円台~1万円弱と、お試し購入するには嬉しい価格帯です。
まとめ
医療用ウィッグとファッションウィッグを比較して、どちらを購入するかで迷った場合は、価格に糸目をつけないなら医療用ウィッグを、ウィッグ初心者で不安があるならお試し価格で購入できるファッションウィッグをと自分の納得のいく条件で線引きすると選びやすくなります。
ファッションウィッグに興味がわいてきたら是非プリシラのサイトをチェックしてくださいね!
ウィッグを作り続けて30年以上!
神戸のウィッグメーカー「PRISILA(プリシラ)」のふくちゃんです。
もともとプリシラウィッグの超ヘビーユーザー
入社は2010年‥30代をプリシラに捧げました(´ー`)
ふだんは企画や広報の仕事を中心にSNS運営なども。
プリシラの商品名をすべて言えるのは社内で私だけです(自称)
誰かとしゃべることで本領を発揮します。
ウィッグの豆知識やアレンジ、選び方やお手入れ方法、
筆者独断と偏見満載のヘアコラムなど幅広くお届けしています♡